エンジニアの暇つぶし

プラント系エンジニアによる情報発信です。

耳をお大事に!おすすめWeb会議用ヘッドセット

Teams会議の音にまつわる困ったこと

 今年はもう何時間web会議をやってるんだろうか。参加者の質の悪い音声やマイクが拾っている雑音を聞いていると、それだけですごく疲れるし、自分のマイクが誰かにそんな思いをさせてるとも限らない。

 

 PC本体のマイクで参加している人もいるけど、はっきり言って迷惑。私の会社で去年から導入された超軽量薄型ノートPCはファンが回りだすととにかくうるさい。

 

 ノイズキャンセリングといっても、スピーカ用なのか、マイク用なのかもあるし、変なノイズキャンセリングヘッドセットを使っている人だと、話はじめの冒頭の音声が切れてしまうこともある。

 

 Bluetoothのヘッドセットは接続がめちゃくちゃ不安定で、ついさっきの会議では問題なく使えたのに、いきなりマイクが入らない問題とかも起きる。

 

 気苦労が絶えませんね。。。。

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ヘッドフォンイヤフォン

 どうもエンジニアです^^

 

 各機種のレビューを先に見たい方は、目次をクリックして記事をジャンプしてください。 

 時間があるかたは、ぜひ記事の全文を読んでみてください。本人としては、記事の文字数稼ぎの無駄話を書いているつもりはありません。

2022年2月の記事:ヘッドホンの選び方

oni-gunso2.hatenablog.jp

 

 出だしからネガティブな感じになってしまいましたが、皆さんは今年を振り返ってみてweb会議が増えましたか?

 

 私の場合、コロナ前は海外拠点のメンバーと週に1回、金曜日にweb会議を行っていて、最初の頃はLINE WORKSで、その後はずっとTeamsを使用しています。

 緊急事態宣言後は在宅勤務が中心となり、毎日、朝、夕の2回の定例webミーティングやその他の定例会、非定例会などwebミーティング三昧。

 取引業者さんとの打ち合わせもZoomやTeamsだし、専門的なトレーニングもウェビナーになったりと、とにかく映像と音声でコミュニケーションをとる機会が本当に増えました。

 多い日は朝から晩までweb会議のはしごなんて日もあります。

 

 ITリテラシーという言葉を最近良く聞くよになったと思います。私はプラント系エンジニアですが、最新情報に疎い年配の上席でもDX(デジタルトランスフォーメーション)とか言い始めましたね。

 「東洋経済とかダイヤモンドで特集でもされたんでしょうか?」って思っちゃいますが、これは良い傾向です。

 

 コンピュータやインターネットに関する知識はひと昔前なら情報システム部の独壇場で、一般社員はたとえ不便であっても、与えられたものを文句も言わず使うことを強要されてきました。

 

 すべての会社に当てはまることではないですが、一般的な会社では情報システム部が守りだとすると、DXは攻めです。

 守りはITリテラシーだけでも戦えるかもしれませんが、攻めにはITリテラシーと共に自社のコアコンピタンスを理解している必要があります。

 

 噛み砕いて言い直すと、ITリテラシーはITの正しい知識、コアコンピタンスは自社の強み(たいていは商品やサービス)ということ。

 攻めといっても誰かを倒す訳ではなく、端的には利益を増やすと解釈しますので、ITの知識だけでは、商品の価値を高めたり、コストダウンして利ざやを稼いだり、ライン部門の社員の主要業務の効率を上げることは難しいのではないでしょうか。


 最近は最前線で自社のコアコンピタンスを担っている社員のITリテラシーをどれだけ高めることができるかがDXのカギになると思っていますし、ITリテラシーが低いままの社員には現状維持以外、何も望めない気がします。

 

 前置きが大変長くなってしまいましたが、もしこの前置きを私と同じプラント系エンジニアの方が読まれていたら「あなたのことです!」

 あなたのITリテラシーが極端にアップすれば、プラント業界で当たり前になってしまった、膨大な時間を使って一つ一つコツコツ積み上げるエンジニアリングの手法を、DXで大きく変えられるかもしれません。

 

本題のまえがき

 では本題のヘッドセットの話になりますが、先に私の結論を言います。web会議に使用するヘッドセットは有線式のもで、できればUSB接続のものが確実です。

 確実性だけを求めるならバッファローなど2000円台で売っているUSB接続のヘッドセットが最も安定しています。

 

 この記事は2020年12月23日に書いていますが、この時点でTeamsであれば、ノイズキャンセリング機能を実装済なので、マイクのノイズキャンセリング機能にこだわる必要はあまりありません。

 

 ただし、これは安定性や実用性の話をしているのであって、例えばウェビナー講師でできるだけ良い音声を伝えたいと思っている方に、USB接続の安価なモデルを勧めている訳ではありません。

 

 また、一日中web会議をされている方であれば、評価基準も変わります。確実性、安定性だけではなく、スピーカの音質が良く、なにより装着感がよくて耳が痛くならないものが良いと思います。

 

 一方、web会議でヘッドセットを使用せず、ノートPCのマイクとスピーカを使用して参加している方は、他の参加者のために是非USB接続のヘッドセットに切り替えましょう。pcのマイクだとキーボードの打鍵音や、PCのファンが動く音なども拾ってしまうし、Teamsのノイズキャンセリングを使っていても聞こえてきますから。

 会社ではヘッドセットを使用してるけど、自宅では一人しかいないから、pcのスピーカとマイクを使っている方もいるんじゃないですかね。

 

第1位 SONY WH-1000X M3

 普段はBluetooth接続で使用しています。他のBluetoothヘッドセットはとにかく接続が不安定ですが、このWH-1000X M3はノートラブル。

 PCに接続すれば確実に使用できますし、バッテリーが優秀なので、朝から晩までずっと電源ONで待機していても心配無用です。

 

 さらに、強力なノイズキャンセリング機能があるので、周囲がうるさくても会議に集中できます。使用中は部屋に家族が入ってきても気づかないレベルで静かです。

 

 唯一の欠点は価格でしょうか。最新機種のM4が出たので型落ちのWH-1000X M3は多少価格が下がりましたが、それでも2万円以上します。

 しかし、ノイズキャンセリングヘッドフォンとしてゆるぎのない地位を獲得していたこのWH-1000X M3は価格に見合った性能を持っていると思います。

 1万円くらいのヘッドフォンを買って、もし気に入らなかったらと思うと、ありだと思います。

 

第2位 final E1000C

  • 有線式
  • カナルタイプ
  • 安価
  • クセの無い音質で大音量でもクリア

 3000円のカナルタイプマイク付きイヤフォンなのですが、イヤホンの音質はすこぶるいいですね。一方マイク音質は不満なく普通に使えるレベルです。

 なお、E1000はマイクなし、E1000Cはマイク付きなので、web会議用としては必ずE1000Cを選んでください。

 安価な有線式カナルタイプのイヤフォンで、web会議でも使用したいのであれば本機は超おすすめ。
 実は第1位のWH-1000X M3は「大きくて通勤中に使うのはちょっとね」って思うので自宅専用、外出先や出社時はこのfinal E1000Cを使用しています。通勤中の音楽もこれで聞いてます。

 有線式は断線が心配です。以前は1.5万円くらいの有線式イヤフォンを使用していましたが、2度の断線を経験したのがきっかけでBluetoothイヤホンに手を出しました。

 ただし、断線はしましたが購入直後の1回目と保証期限が切れる直前の2回目ともに無償交換してもらったんです。メーカさんの対応は本当に素晴らしかったのですが、断線はイメージが悪いので、メーカ名は伏せておきます。

 脱線してしまいましたが、断線の恐怖はあるものの有線式の安定性はとても魅力的です。

 多くのひとが集まる場所はBluetoothの電波も多く飛び回っているので不安定になることがあるとか。

www.phileweb.com

 詳しい原理はわかりませんが、Bluetoothは突然不安定になることは何度も体験しているので、有線式が手放せません。

 第1位のWH-1000X M3以外に私が所有しているBluetoothイヤホンは2つともAnker製です。私はAnker信者ですが、こと接続の安定性という意味では、web会議用、音楽用としても有線式のほうがストレスフリーだと確信しています。

 

 有線式の弱点は

  • 断線
  • PCの前に居ることを余儀なくされる
  • タッチノイズ

これらは仕方ないですね。

 

ランク外

Anker Soundcore Liberty Air 2 完全ワイヤレスイヤホン

 ランク外になった理由はBluetoothの接続安定性の悪さが原因です。

  • 通勤中にブツブツ切れる
  • Bluetooth接続が Soundcore Liberty Air 2になったり、Soundcore Liberty Air 2-Lになったり良くわからなくなる。

 この記事を読んでいてTeamsを使っているかたなら、デバイス設定を開いたことがある方も多いのではないでしょうか。

 デバイス設定のマイク設定に表示される名称がSoundcore Liberty Air 2になったり、Soundcore Liberty Air 2-Lになったり、イヤホンは使えるけど、マイクが使えないなどのトラブルが頻発したため、web会議用には使用しなくなりました。

 また通勤中の使用でも、駅に近づくたびにブツブツ切れるし、ひとがたくさん行き交う交差点でもブツブツ。音質は自体は結構いいし、専用アプリでイコライザーを調整でき、さらにプロのサウンドディレクターのイコライザーセットアップが複数用意されているので、ワンタッチで色々なプロのセットアップを手軽に楽しめるという意味ではかなり良い製品です。

 さらに周囲のノイズを除去する、cVc8.0ノイズキャンセリングに対応した4つのマイクを内蔵しているので、ポテンシャルは高いはずなんですけどね。

 人混みにあまり行かないひとにはおすすめですが、web会議用としては少なくとも私の使用環境ではNGです。

 

Anker Soundcore Spirit カナル型Bluetoothイヤホン

www.ankerjapan.com

 この商品はもう販売していないので参考程度ですが、やはりBluetoothの接続不安定と、Liberty Air 2を購入したので音楽用としても使用していません。

 

 不思議なことに、このSpiritは通勤中に使用してもほぼ音が切れません。

 音質は結構クセのある感じで、低音強めでEDM専用かってくらいの華やかな音がしますが、クリアな音は苦手な感じ。

 特にピアノの高音域のクリア感や伸びは第2位のfinal E1000Cとは比べ物になりません。ちなみにSpiritの当時(2018年)の定価は3000円だったので、この記事を書きなが聴き比べをしつつ、同じ3000円のfinal E1000Cの音質ってすごいなって本気で思います。

 

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