エンジニアの暇つぶし

プラント系エンジニアによる情報発信です。

【音楽鑑賞・ゲーム・動画製作】用途別でヘッドホンを選ぶことが重要じゃない?

ヘッドセット(ヘッドホン)は自分の用途に合わせて選ぶことが重要です。レビュー評価が高いからと言って自分のニーズにあっていないと意味ないです。

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左からAKG K240STUDIO, SONY WH-1000X M3, logiCool G933s & G733

 今回は現在使用している用途別ヘッドホンの特徴について記事にしていこうと思います。

 私の用途は以下の通りで、使用場所は自宅内に限定されます。自宅以外の場所ではBluetoothヘッドセットのSennheiserゼンハイザー)CX400BT TWを使用しています。

  • 音楽鑑賞用
  • ゲーム用
  • 動画製作用
  • 仕事用

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音楽鑑賞用としての比較

AKG K240STUDIO

K240 STUDIOのカテゴリーはモニター用ヘッドホンです。

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AKG K240 STUDIO

モニターヘッドホンは音源を忠実に再生することを目的としていますので、よくある有名DJのサウンドチューニング(イコライザー調整)などとは違い、音源への脚色が少ないことが特徴となります。

 つまり、音楽鑑賞においては製作者の意図した音のバランスを壊すことなく聞けるってことですね。

 また、今回紹介するヘッドホンの中では唯一の開放型(セミオープン)なので、音の広がりを感じやすく、個人的には音楽鑑賞用としても十分な性能を持っていると思います。

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セミオープンタイプのK240 STUDIO

 ただし、開放型であるため音漏れは密閉型に比べると多いです。なので個人空間で使用することをおすすめします。

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AKGの特徴的な丸いイヤーカップ

 

音のバランス(★が多いほど強め)

高音 ★★★☆☆

中音 ★★★☆☆

低音 ★★★☆☆

今回はK240がモニターヘッドホンであることから、K240のチューニングを基準に他のヘンド本の音のバランスを評価します。

 

向いている思う楽曲

オーケストラやライブ音源

原音に忠実で、開放型特有の音の広がりを感じやすいから。

 

コスパ ★★★★★

 

 WH-1000X M3はBluetooth、有線の両方で使用でき、超優秀なアクティブノイズキャンセリングが搭載されています。

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SONY WH-1000X M3

 これを買った理由は当時、海外出張が多く飛行機に乗りまくってたんですけど、飛行中の機内は低音ノイズが強く非常に疲れるんですよね。私は飛行機に乗ったら離陸までの間に寝ちゃいたい派。WH-1000X M3を使用すると本当にリラックスできます。

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ANCスイッチ

音のバランス(★が多いほど強め)

高音 ★★★★☆

中音 ★★★☆☆

低音 ★★★★☆ ドラム・ベースの迫力がり、音のキレがいい

 

 K240 STUDIOと比較すると全体的に音に迫力があります。低音ははっきりとブーストがかかっているが、うるさいわけでなく音の厚みや力強さを感じます。また全域にわたって迫力があるのに、音の一つひとつがクリアに聞こえます。

 WX-1000X M3は密閉型でかつアクティブノイズキャンセルがついていますので、ノイズの無い空間で音楽鑑賞に没頭できる素晴らしいヘッドホンですね。

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ふかふかのイヤーカップ

向いている思う楽曲

クラシックからDTMまで何でも来いって!って感じです。

是非、高音質音源で使用してほしいです。

 

コスパ ★★☆☆☆

新型のM4は3.5万円クラス、旧型のM3はU3万円クラス。いずれにしても気軽に買える金額ではないよね。

 

これが最新機種です

 logiCool G933s

logicool G933sはアンダー2万円クラス、有線、2.4GHz無線が使用でき、密閉型の大型イヤーカップがついた、かなりバランスのとれたゲーミングヘッドセットです。

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logicool G933s

音のバランス(★が多いほど強め)

高音 ★★★★☆

中音 ★★★☆☆

低音 ★★★★☆ 

 

 ★の数はWH-1000X M3と同じですが、全く違う印象ですね。一言でいうと音は悪くないけど、いわゆる解像度が低く感じます。

 解像度の点でいえば、K240 STUDIOとWH-1000X M3はメインメロディやボーカルの後ろにいるベース音や打楽器などもきちんと聞き取ることができますが、G933sの場合若干ぼやっとした感じになります。

 ただ迫力はあります。

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プログラム可能なGスイッチ搭載

 また、g933sはもともとゲーミングヘッドセットですから、パソコンに接続して使用することが前提。その点では、logicoolのGhubというアプリでイコライザーを自由に調整できますので、自分好みのバランスに変更できると思います。

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logicool G HUB

向いている思う楽曲

 特になし。普通に使えるけどすごくいい感じではない。

 音楽鑑賞専用として買ってはいけないが、ゲームメインで音楽鑑賞にも使いたいのなら十分いける!

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大型のイヤーカップがとても快適

コスパ ★★★☆☆

1.5万円クラス

logicool G733

logicool G733はアンダー2万円クラス、USB2.4GHz無線接続のみに対応、独特のヘッドバンド構造と軽さを売りにした2021年8月発売の比較的あたらしいゲーミングヘッドセットです。

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logicool G733

音のバランス(★が多いほど強め)

高音 ★★★★☆

中音 ★★★☆☆

低音 ★★★★☆ 

 ★の数はWH-1000X M3、logicool G933sと同じですが、その2つとも全く違う印象です。第一印象としては音楽鑑賞には向かいと思ってしまいました。

 全体的にぼやっとしていて音の粒立ちを感じません。一方で低音のうちバスドラムのような「ドンドン」みたいなビート音がはっきりしているという不思議なバランス。そして、シンバルのようなシャンシャンした高音は若干刺さってきます。

 やはりこれはFPSゲーム(対戦型ゲーム)に特化したチューニングのようです。

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Gスイッチなし。電源とミュートボタンのみ

向いている思う楽曲

 音楽鑑賞用途には買わないほうがいいです。

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ちょっと小さめのイヤーカップ

コスパ ★★★☆☆

1.5万円クラス

ゲーム用途

音が重要なFPSゲームで現在大人気のApex Legendsでの使用感をレビューします。

AKG K240STUDIO

定位感が悪く、足音が聞きづらい

有線式なのでケーブルが邪魔になる

FPSゲームには向かない

おすすめ度 ☆☆☆☆☆(FPSゲーム用に買ってはいけない

SONY WH-1000X M3

足音は聞こえるが定位感が他のゲーミングヘッドセットと比べると良くない。

Bluetooth接続は音の遅延が多いので有線接続になるが、やっぱりケーブルが邪魔になる。

ただし音質はいい。足音や銃声の聞きやすさ、定位感が重要なバトロワFPSゲームでなければ結構ハッピーかも。

 

おすすめ度 ★★★☆☆(ゲームタイトルによっては5★)

FPSゲーム用に買ってはいけないが、RPGやMMO系で音楽に力を入れているゲームタイトルならば迫力ある音でゲームを楽しめる。

また、アクティブノイズキャンセリングが使用できるので、ゲームの世界観を重視しているタイトルなら格別の没頭感を得られる。

logiCool G933s VS logicool G733

双方ともlogicoolのワイヤレスゲーミングヘッドセットなので、個別レビューではなく比較を中心にレビューしたい。

 

定位感

G933s、G733ともに定位感は非常に良い。

どちらを買ってもあっちにすれば良かったと後悔することは無いと思う。したがって、後発のG733より価格がこなれたG933sのほうがコスパいいです。(G733の黒はG933sとほぼ同価格)

音質

 これは好みが分かれると思いますが、Apex Legendsに限っていえば差はないと思います。ただし、純粋な音質では音楽鑑賞でも触れた通り、G933sのほうが良いと思います。

 

装着感

 G933sは大型のPUレザーイヤーカップ搭載でヘッドバンドの調整幅も広いです。

イヤーカップがとにかく大きいので、耳とイヤーカップ接触することは無いと思いますし、頭の大きい人(私)でも余裕がある調整幅です。

 一方、G733はG933sとくらべ調整幅が明らかに少ないです。バンドの位置を下にしてもギリギリ装着できるって感じになりました。(頭でかいので)

 また、イヤーカップがG933sと比べると小さいので、耳がイヤーカップの内側に若干接触します。イヤーカップの素材はスポーティなメッシュファブリックで肌触りが良いです。

 G733のほうが全体的に小さめにできているので側圧も高めです。

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イヤーカップの違いって結構大きい

重量

 G933s  = 379グラム

 G733  = 278グラム

 G733のほうがG933sより101グラム軽いです。

 軽さが何より大事って方がいるかどうか。。。。

 あんまり気にならないです。

 

デザイン

 G933s  無骨、LEDライトがちょっとかっこ悪い

 G733  シンプルなデザインの筐体に派手なヘッドバンドがいい感じ

 

どっちがおすすめか?

顔出しゲーム配信とかしている人ならG733のほうが見栄えがいいです。が、頭が多いい人はG933sがおすすめ。

私個人としてはG933sがおすすめ。

G733は窮屈でイヤーカップがちょっと小さい。G933sのほうが安い。他は大差なし。

 

 

 

 

 

動画製作用

 動画製作においてはモニターヘッドホンであるK240 STUDIOが一番使いやすいです。BGMとメイン映像の音量バランスの確認や、選んだBGMと映像のマッチング確認(雰囲気の確認)など、素の音を確認できるのがモニターヘッドホンの特徴ですからね。

 あと、私の場合10分くらいの動画を作るのに大体4~6時間くらいかかります。K240 STUDIOは開放型ヘッドホンなので、動画編集中も周りの音が聞こえるのが良いです。

 密閉型だと家族に声を掛けられても気づかなかったり、配達のピンポンがきこえなかったりしますので。

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仕事用

 K240 STUDIO以外のヘッドホンはマイクがついています。マイク音質を比較したことはありませんが、普通に使えるレベルだと思います。

 G933sとG733はゲーム中のボイスチャットや、web会議でも一応使っていますが、メイン機はSteelSeriesのTusqを使用しています。

 なんか、web会議でカメラをつけている場合、ヘッドセットをしていると、特にゲーミングヘッドセットをしている自分を見るのがイヤなので。。。

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Steelseries Tusq

 

今回の趣旨とは合わないけど、このTusqは結構おすすめ。

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総評

 いかがだったでしょうか。万能選手はなかなか居ないのですが、私が持っている4つのヘッドホンのうち、どれか1つをおすすめするとなるとPCゲームをする人ならG933sになります。

 G933sであれば、音楽鑑賞、ゲーム、仕事でも使えます。動画編集用にはモニターヘッドホンがおすすめですが、G933sでもできなくはないです。

 

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No.1